(↑に続く)

17.8.9

間(ま)

 山室屋という方からメールを頂きました。この方は蕎麦打ちもやっておらられるそうで、この名前は蕎麦打ちとしての雅号だそうです。
 メールの中で良いアドバイスを頂きました。

 私の現在の練習曲は南部俵積み歌ですが、この曲には押しバチとチリタラがたくさん出てきます。押しバチというのは、(例えば)2の糸を弾いた直後のバチの動きに関してなのですが、皮をグッと押さえたまま3の糸の方向にずらして行き、そのまま3の糸を弾くことをいいます(バッ・チンという感じになります)。チリタラは3つ程下の記事を見てください。
 両者に共通するのですが、以下、チリタラで、皮をグッと押さえることと間(ま)の関係を説明します。
 チリタラの第1音は、糸を上から打つのですがこの直後に皮をグッと押さえるかどうかで標題の「間(ま)」の良し悪しが出てきます。
 一人で繰り返し練習をしていると、だんだんと、ただ単に早く弾くだけという格好になってきます。そうすると、早い指さばき撥さばきで、かつ明瞭に弾くことが求められるチリタラが、だんだんいい加減になってきます。いわゆる「走る」訳です。
 そうならないようにするために、はやる気持ちを抑えて第1音の直後にグッと皮を押さえる様にすると、第2音(スクイ)との間に一呼吸が入って、メロディの明瞭度が上がります。この辺の事情のことを「間がよくなる」というようですよ。
 手指の動きは非常に僅かな動きですが、外に現れる音には大きな差があります。これらの積み重ねが、名演奏への道なのでしょうね。
 漫然とした練習ではダメ、ということでもあります。(あっ、これもゴルフで教えられたことだ!)

(練習曲;南部俵積み歌)

17.8.7

阿波踊り@東林間

 東林間での阿波踊り、昨日に引き続き二日目。
 本日の三味線は4丁でした。参加した他の連を見ると三味線を4丁揃えているのはあまりないようです。やはり弦楽器が入っていると、だいぶ雰囲気が違います。民謡の本を見てみると、この曲(「よしこの」)は三味線と笛の対比で説明してありまして三味線の重要性が伺えます。自分で弾いていると分かりませんので、その気で、離れて聞いて見たい気がしております。
 まぁ、それやこれやで、5時スタート9時20分まで約4時間半、弾き続けました。終わりにはさすがにぐったりしました。(我ながら「好きだなぁ」。皆さんから言われる前に。)

 わが「ちどり連」は、海上自衛隊厚木基地の隊員で構成されておりまして、若い男女がその主体になっています。見ていると、元気が大変良い。また、チームワークがもともと良いわけですからシンクロナイズの具合も大変良い。いうなれば、スピード、パワー、統一美の3拍子がそろっている訳です。息をつかせぬ演技という感じでした。見ていますと、観客の反応もものすごく良かったですね。
 軍隊がお祭りを盛り上げている訳ですが、大変良いことであると思います。活用しない手はありませんよ、国民の皆様。

 さて、三味線の駒に関することを少し。
 三味線は、基地で何丁か持っているのうちの1丁をお借りしましたが、もちろん高級品ではありません。駒もプラスチック製のものでした。私の弾き方が津軽風で(写真にあるように三味線の構え方も立っていますねぇ)、撥の使い方が強いため、たびたび弦が駒の溝を外れました。駒に切ってある溝も少し浅いようでした。
 そこで、本日は自前の駒(割と高級品)を使いました。
 弦が外れることがなくなりましたが、そればかりでなく、劇的に音が良くなりました。この三味線は皮が少しゆるんでおり、ボコボコした音だったのですが駒を変えただけで張りのある音に変身!びっくりしました。駒の材料がプラスチックであるのと象牙+竹であることの差なのですが、言い換えると材料の硬度ということになるのでしょうか。つまり、音の伝播にロスがないということなのですね、多分。詳しいことは措きまして、こんなに違うか!という体験でした。

17.8.6

よしこの

 「よりこの」は阿波踊りで使われる例の「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、よいよいよいよい・・・」というあの曲の名前です。
 阿波踊りの発祥は徳島で、その本場もまた徳島ですが、最近はあちこちの都市でも踊られるようになって夏の風物詩になっておりますね。
 高円寺とか大和で行なわれる阿波踊りは有名ですが、その他にも小田急東林間でも阿波踊りが行なわれております。
 実は、その東林間の阿波踊りに「ちどり連」の鳴り物として参加しました。三味線は、民謡用でこれに紐をつけてフォークギターのような格好で弾く訳です。
 調子は三下がり。リズムは御存知の符点のついた弾むようなリズム。そして曲の速さは鉦次第(今回、この鉦がコンダクターであることを知りました。彼は、踊りも含めて総指揮をとるのです。ほーっ、でした。)。
 早いリズムの三味、これに絡んでゆったりとしたメロディを奏でる笛、腹に響く大太鼓(本当に響きます。すごい。)、リズムを刻む締め太鼓、そして全体をリードする鉦(これが実に良く響くこと。)・・・、まぁ、良く出来ています。

 約3時間ほど弾きつづけましたが、3の糸がトータル10回ほど切れたでしょうか。最初は糸が弱いと思っていましたが、切れる場所が駒の部分であったので、よく観察すると、撥さばきのうちスクイが強いので、糸が駒から外れてしまい、糸が駒の上面に沿って左右に擦るからだと分かりました。
 最後の頃は、糸も切れにくくなりましたし、なにより交換作業が極めて上手になりました。笛の仲○君に褒められてしまった。うーん、心境複雑。

 今夜(17.8.7)も、やってきます。

 

17.7.22

ちりたら

 「ちりたら」というのは、3の糸を使い、音階で言えばラソミミを8分音符で弾くことをいう口三味線(くちじゃみせん)です。
 
 言葉で説明すると、
 まず、左人差し指と左薬指でそれぞれ3のつぼ(ソにあたる)と4のつぼ(ラにあたる)をおさえます。
 (ラ)は左薬指で4のつぼを押さえ、撥を打つ。このとき皮を押さえるのが一つのポイントみたいです。
 (ソ)は3のつぼを左人差し指で押さえたまま、薬指ではじく。
 (ミ)は開放弦にして撥ですくう。はっきりとした音を。
 (ミ)は左人差し指で開放弦をはじく。
 ということになります。

 今日の稽古は、この部分について特訓でした。私の不具合と対策は次の2点です。
1私の場合、ちりたらを弾く際、指を弦に直角方向にずらしている形になっている。このため音が悪い。指は、弦の方向に沿って人差し指を引き上げるように動かし、音を出す。また、音を出した後におおきく手を開く動作はしない。どちらかというと薬指小指は元の位置付近に残っている感じ。
ちりたらははっきりとゆっくり目に弾き、次の2つの音で遅れをとり戻すような弾き方にする。(これは、小撥の奏法のところで感じたことでした)

 その他、やはり、口伝への対応要領が私の場合まずいようです。もう少しゆっくり分解して教授いただければ・・と思うのですが。私の場合、メモリィが一挙にオーバーしてしまい全然記憶に残らないのですね。
 なんとか良い処理法はないものかなぁ。

(練習曲;南部俵積み歌)

17.7.15

南部俵積み歌

 今日で一応、黒石よされは、まぁ完成。
 実際は、まだ不安が残っています。曲自体は簡単なのですが、それ故に多分忘れると思いますので、しばらくは自習を続けることにします。

 さて、南部俵積み歌。
 今日から何をやりたいですか?という先生の質問に待ってましたと答えたのがこの曲です。前からやってみたかった。

 私は平成12年〜13年にかけて、青森県八戸市に住んでおりました。ここは、地域的には南部です。南に数キロ下ると岩手県になります。その岩手県三戸町では、毎年秋になると、「全国俵積み歌コンクール」という、俵積み歌日本一を決める大会が開催されているのです。 たしか、朝9時位から夕方4時か5時くらいまでのほぼ丸一日、歌われるのは「俵積み歌」一曲のみというすごい大会なのです。私も、八戸から車を飛ばして昼前に会場である体育館に到着、会場入り口でお弁当とお茶を買って、ステージ上でえんえんと続く色々な俵積み歌を聴きながら、弁当食べたりお茶飲んだり、ねっころがったり寝そべったりして夕方までたっぷりと聞きました。歌い手は、その辺のおばちゃんから優勝を狙って県外から来たセミプロのような人まで実にさまざまでした。伴奏の三味線・太鼓は、専属を連れている人もいましたし会の方で準備したいわばオフィシャルにたよってやる人もおりました。したがって伴奏の三味線も色々でした。
 半日で50人ほどの歌を聞いたのではないでしょうか(出演者は全部で確か100人くらいだったと思います)、これ位、繰り返し繰り返し聞くと、だいたい歌が頭の中に入ってしまいました。なかなか良い歌で、おめでたいときに歌う歌のようです。

 実は、ひそかにこの大会に出てみようかと思っているのですが・・・。今はまだまだですが、来年か再来年ぐらいに、伴奏でも良いし、できれば歌でも・・・心にしっかり留めておるところです。

 歌の出だしは、こうです。
 (ハアー)春の始めにこの家だんな様サ 七福神のお供をして俵積みに参りた

 奏法的には、左手の「はじき」、「ちりたら」のテクを丁寧にはっきりとした音で演奏することが肝要のようです。
 弾きながら、歌えるようになったらいいなぁ。

(練習曲;南部俵積み歌)

17.7.13

振る、かき回す、当てる

 今日は、私の後に稽古をした、女の子の生徒さんとと先生のやり取りを聞きながらふむふむと思ったことです。

1 振る(ビブラート)
 振るというのは、弦を押さえた左指を前後にゆすることでビブラートをかけることをいいます。弦楽器で普通に用いられるテクです。練習曲は「じょんから節の新節」。1の糸(第1弦:低音)を連続して叩く部分が連続して出てきますので、その際、ややオーバーに「振る」のですが、次のようなプロセジュアになります。
 @1音弾いた際、押さえた指をごく僅か下方に向かって、指を倒すような感じでずらす。
  その後直ちに、反対方向に同量ずらす。
 A2音目を弾いた際、@と同じような手順で、やや大きく指を動かす。
 B以後、順次移動量を増しながら、振っていく・・

2 かき回す(この項、分かりにくい。私の個人的メモです)
 3の糸(高音)の3と4のつぼ(ポジション)を3連符で連続して、左指で弾(はじいて)いていくのですが、この生徒さんの場合左薬指で弦を押さえてしまうので、その音がでてしまい、本来のかき回しでなくなるのです。かき回しは基本的には弦を押さえません。(ただし、実際の曲の中でかきまわしのフレーズに入る時の第1音は押さえる)

2 当てる(撥を当てる位置について)
 胴のどの部分に撥を当てるかということです。
 基本的には胴の厚み部分の境目の所に当てるのだとの教えです。先生のことばを借りれが、「胴に皮を貼り付ける糊がはみ出ている部分」になりま
 たしかに、そこの部分が良い音がします。しかし、これもあくまで原則であって、所要の音があれば、その音がでるような場所を打つ、というのは当然のことです。

 稽古中の曲「黒石よされ」は、本日、女声部分を稽古して、一応完成。



(練習曲;黒石よされ節)

17.6.25

黒石よされ

 「黒石よされ」は、青森県黒石市で行なわれる盆踊り用の曲ですが、これ一曲で一晩中踊るんだそうです。
 割とテンポの早い曲で、弾むような弾き方ですので、撥さばきも弾むようなものになります。これで、一晩中やったら倒れてしまいますね。

 曲の構成は次のとおりです。

 1前奏
 2間奏(おはやし:あ、いっちゃほー、いっちゃほー、あ、ほー、ほー、ほー、それーっ)
 3歌(上の句:男声)
 4間奏
 5歌(下の句:女声。上の句と掛け合いで歌う。両者で1番になる。)
 6間奏(おはやし:あ、いっちゃほー、いっちゃほー、あ、ほー、ほー、ほー、それーっ)

 歌詞はつぎのとおりです。
 (上)黒石よされ節 どこでもはやる、さぁぁ、はぁ、よー。(おはやしへ) 
 (下)・・・不明・・      よされえ、さぁぁ、はぁ、よー。(おはやしへ)

 (上)見たか 黒石 聞いたか よされ
 (下)盆の 踊りは 日本一 

 (上)十和田帰りに 車を止めて
 (下)お湯のぬる湯で ひとやすみ

 (上)黒石城下町 水清い
 (下)水が良いので 良い酒できる

  歌は高低を略すると、つぎのような伸ばし方。
  くろいし よぉされぇ ぶぅしぃ どぉぉこでぇぇぇもぉぉぉ はやぁる、さぁぁ、はぁ、よー。(おはやしへ) 

(練習曲;黒石よされ節)

17.6.25

佐藤通弘ミニライブ

 丸ビル1階のスペースで約30分×2回。
 すばらしい演奏でした。

1 撥の使い方が実に自由奔放(更には撥が2本用意されていて、曲に応じて使い分けられました。)
 撥の使い方の例:
 ・糸を直角方向になでる
 ・駒の近く、胴の中央、棹の上・・いたる所を使う
 ・強く打つ弱く弾くは言うまでもなし
 ・撥の当て方も真上から抑えていくというだけでなく、斜め方向から当てていく・・(通常、初心者に見られる当て方・・)
 要は、必要な音を出すためになんでもあり、ということです。

2 5,6曲が演奏されましたが最後の曲「荷方節(にかたぶし)」はすごかった。
 3本の糸をほぼ均等に強く細かく打つ。見ていると、3本の糸が常に大きく振動している。それでいて、メロディがきちんと入っている。
 もう、すごいとしか言いようがない。

 短い時間でしたが、途中くらっと意識を失うような感覚を覚えたほどで、圧倒されました。

(練習曲;黒石よされ節)

17.6.18

撥の持ち方(2)

 本日、稽古。
 ひとわたり「黒石よされ」の練習をしたあと、撥の持ち方について改めて教えて貰いました。
 結論的には、標準的な持ち方はこうするのだ、というのがあるのですが、一つの曲の中でも持ち方はその都度変わり、一定ではないうことでした。
 で、どのように変わるかといえば、必要な音を出すのに必要な持ち方をするのだということです。こういう音を出すときはこのように、ああいう音を出すときはあのように、・・ということで、出したい音が基準になるというのです。
 実際はこのようにするのですよと、弾きわけをしてもえらえれば分かりやすいのですが、あとは自分で研究しなさいということでした。

 そこで、今日は、その標準の持ち方をもう一度教えて貰いました。
 まずこの基本をしっかりさせて、後は耳を良くする事といろいろ研究してみる、ということですな。

 
 私の後の生徒さんは中学1年生の○子ちゃん。
 ずいぶんとうまくなりました。あと5年もすれば、きっと目を見張るようになるのでしょう。うらやましいなぁ。

 さて、その稽古を見ながら私自身学んだこと。
 それは、撥さばきに関することです。
 ○子ちゃんは、初級者に見られる撥を皮に突き立てるような撥の当て方をしています。こうすると、細かい音符を弾けるのですが、チャラチャラした音になってしまいます。
 先生がおっしゃる、あるべき音を出す際のメカニズムとは、
 1 撥で糸を上から押さえて
 2 撥を少し下へずらす。このとき音が出る。
 3 撥はこのとき、皮を押さえる形になるが、引き続き撥のしなりを利用して、この皮をグッと押さえる
 ということのようなのです。この最後の部分がどうも肝心なようです。
 
 そして、こうなるための一つの要素が棹の方向、すなわち棹を持つ姿勢、ということになります。
 (・・結局、再び基本に戻ってきたぞ。)
 棹は水平面と背骨軸の中間くらい(約45度)に立てるのですが、肝心なのはその次。さらに棹をややを前方に突き出す形にするのです。これで、撥が皮に対して浅い角度で当たりやすくなります。

 ここで、ゴルフと関連付けると、まさに「アドレス」の話ですね。
 ボールと足の位置関係をを決め、クラブをボールにあわせ、膝、腰、肩、首、頭、目の位置・・・と体の形を作り、もう一度体の感覚を確認する。
 同じです。
 三味線も、こうしなけりゃ。
 そう、アドレス、アドレス。

(練習曲;黒石よされ節)

17.6.11

撥の持ち方

 今日は、お宅系ですので興味のある方のみどうぞ。
 ゴルフと三味線を何回か比較をしておりますが、今日も、クラブと撥の持ち方を比較します。

 どちらの場合も、その持ち方や振り方は先生がデモしてくれますのでどうすべきかは、それを見ることで大体解ります。そして、それを持つ時の感覚というのも、先生が言ってくれます。
 クラブの場合は「卵を持つように」とか、撥の場合は「軽〜く」(?)でしょうか。
 問題は、その次です。
 その持ち方が果たして良いのかどうかの確認方法が必要になります。
 ゴルフの場合は実際に球が飛んでいきますし、球を打ったときの(抜けるような)感触がありますのでは、それを経験的に積み重ねていけば、「卵を持つように握る」というのが、「あぁ、これかぁ」と解ってきます。
 ところが、一方、撥の場合にはそれが難しいように思われます。というのが、結果が良くわからないからです。つまり、良い音が出ているのかどうかというのが解らないし、実はそれ以前の問題としてプロの弾くようなああいう音がまず出ないのです。したがって、これでよいのかどうか、なかなか解らない。
 このようないわば不利点がある上に、三味線などの芸事ではどちらかというと教育法が確立していませんので、技能向上の際の大きな障害となります。

 さて、そのような中、自分なりに解決していくしかない訳なので、これまでの私の理解を元に「軽〜く握る」について説明してみます。
 「撥の開き部分の直線部が弦に直角になること」が、撥を持つ際のポイントでです。これが先生から強調されますので、これを達成できるような持ち方を考えてみました。
 ・撥の握り部分を保持する「人差し指・中指・薬指」は揃えるようにして、かつ小指側に近く(撥の握りにほぼ直角)に位置させる。
 ・人差し指は、撥の裏側に添えるが、比較的圧力をかけて撥に接するようにする。
 ・親指は、しっかり伸ばし、指の腹の全体で撥を圧するようにし、指先で圧するようにしない。
 ・この親指で、弦を弾き皮を押さえる際の撥のしなりが感じ取れるようにする。

 これまでは、人差し指を親指側に持ってきて弾いておりましたが、小指側に持ってくることで撥が弦に対して直角になりやすくなります。
 また、こうすることで音が幾分よくなったような気がしますし、細かい音符も対応しやすいような気がします。
 気がします、気がします・・・というのが、残念ですが。

 
 「黒石よされ」は、前奏と太鼓の部分を口伝。
 あと、自宅にて訓練。来週まで。

(練習曲;黒石よされ節)

17.5.12

さわり(4)、撥さばき

 さわりは、ある程度つけれるようになりました。確実ではありませんが、割ときれいな倍音が鳴ります。私の三味線でも先生と同じようなさわりをつけれるということが分かりました(ホッ)。あとは安定して、スムーズにセットできるようにしなければなりません。
 
 じょんがら節新節の歌付けの一番の難しいところは後段の小撥の部分「タカタカタカ・・」です。今は、いわば、この小撥の奏法を通じて撥さばきを練習している訳ですが、どうも基本術科に立ち返るような気がします。つまり、撥の構え方、打ち下ろし方、すくい方・・・の基本をしっかりすることが必要ということです。前にも書きましたがゴルフのスイングの問題と同じで、軽く持って軽く振っていくのが良いようです。ただし、握りは強くなく弱くなく、持っているという意識。具体的には指先で撥を支えるという持ち方が良いようですね。
 先生の右手の動きをみるとそんな感じです。

 今日から、黒石よされ節の練習開始です。
 前奏の基本リズムを習いました。
 先生のデモがありましたが、ハイテクニックを要するようです。
 がんばるぞー。

(練習曲;黒石よされ節)

17.5.7

さわり(3)

 本日は「さわり」のつけ方を本格的に習いました。

 さわりとは左の写真中央部に見える弦の下の小さな白い部品です。象牙で作ってあります。右の写真は裏から見た状況で、丸いねじが見えますが、これで表の白い部品を押し込んだり引っ込めたりできるようになっています。
 このねじを調整することで白い部品が弦に触れるか触れない状況を作ってやり、弦のビリつき音を発生させるのです。
 そしてこの装置があることで、例えばお寺の鐘の音の余韻のような効果がでます。また、ほかの弦との共鳴音も発生しますので、音に幅が出てくるのです。さわりがない三味線は、クリームのないコーヒーのようなものと言えます。
 しかし、この微妙な状態をセットするのは大変難しい。そこで本日は本格的に教えていただきました。
 やり方は次のとおりです。
1一の糸にさわりがついていない状態で、弦を静か弾き、さわりを押し込んでいく。
2さわり(ビリつき音)がついたところで、さわりを引き戻す。
3さわり(ビリつき音)が無くなったところで、さわりを押し込む。・・・
4これを繰り返して、触れるか触れないか、(でも触れている、)という状況を作る。
5その後、二の糸、三の糸を調弦します。調弦がぴたり行けば、例えば二の糸であれば、ツーンという一の糸の倍音が鳴ります。逆に言えばこの音が鳴るように弦を張れば、それが正しい音程の音になる訳です。
 これらは、耳を澄ませながらでないとできませんが、うるさい場所(ほかの奏者が音を出しているなど)では、棹や棹のてっぺん(天神)に耳を当てながら行ないます。

 以上、一応手順は理解はできましたが、実際にやると時間がかかります。先生は、当たり前ですがサッサカサッサです。
 後はまた訓練、訓練ですな。
 

(練習曲;じょんから節新節の歌付け)

17.4.16

やはり基本だ。小撥(2)・・(「小撥」については前回分を参照)

 小撥の練習をするのですが、うまくいきません。
 先生の小撥は繊細でピュアでタカタカタカタカ・・と、粒もそろっております。
 私のは、つっかえるし音は大きいし雑音は高いし・・いいところなし、です。

 本日の稽古では、小撥について指導を受けました。
 内容は「撥の持ち方、糸への当て方」です。
 最初に習う基本中の基本に戻ったわけです。
 撥さばきについては私もその重要性を感じ、関心を持っていろいろと試行錯誤していますが、先生のビシッと言う指摘が一番ですね。
 三味線の勘所は、前にも書きましたがゴルフと同じです。クラブの持ち方、手や体の使い方、スイングの仕方・・・まったく同じといって良いと思います。
 ゴルフというスポーツは、かなりの幅と深さがあると思いますが、つまるところ一番肝心なのは毎回のスイングです。これができていないと、ゴルフになりません。
 三味線も、撥使いの基本がしっかりできていないと、三味線になりません。
 ゴルフは、うまくはありませんが、勘所はなんとなくわかります。三味線もなんとなく分かってきたかなあ、といったところでしょうか。

 本日のご指導「撥さばきのポイント」は、前にも書きましたが、
 ・撥の面を皮と平行に
 ・撥の切っ先の線を糸に直角に
 ・手首をしっかり曲げて、スナップを利かせて打っていく。こねたら、あかん。

 本日も結言は前回と同じ、術科訓練が大事だ、です。

 曲自体は、一応最後まで行きました。

(追記)
 5月7日の稽古で次の指導がありました。
 「タカタカ・・・」の「カ」は、すくいの時の音ですが、私の弾き方はこちらを意識しすぎている、と。
 打ちの時に皮を押さえその反動で「カ」の音が出るように、ということでした。
 つまり、打つを意識し、すくいはその反動でいいのよ、ということです。確かに、弦をすくおう、すくおうとしており、そのために撥が立つような格好になっているようです。このため、撥捌きが大変ぎこちなくなっています。
 実際そのような感じで練習しましたがうまくいくような気がしますね。

(練習曲;じょんから節新節の歌付け)

17.4.2

小撥(こばち)

 今習っている曲(新節の歌付け)は、津軽じょんから節の1つのバリエーションです。
 じょんから節には、旧節、中節、新節、踊りのじょんから節などなどいくつかのバリエーションががありまして、歌詞とそのメロディは、基本的に同じですが、伴奏のメロディが異ります。さらにこれが流派で異なっておりますし、さらにさらにこれが奏者ごとに異なってくるわけです。前にも書きましたが「えーふりこき(えぇかっこしぃ)」の精神がそうさせているのだと思います。

 さて今日は小撥(こばち)についてです。
 小撥とは、撥の使い方に付けられた名前のことです。平たく言えば短い音符を弾く事で、小さな音符なので小撥。解りやすい。
 
 撥の使い方は「打つ」と「すくう」が基本です。
 小撥は、この打つ、すくうを連続的に素早く続けていくテクニックです。口三味線(くちじゃみせん)でいいますと、「タカタカタカタカ……。」となります。(タ=打つ、カ=すくう)
 現象としてはこういうことですが、これを細かく正確にかつ美しく表現できるようにするにはどうしたら良いか。
 先生の教えは極めて簡単で、
 ・通常の「打つ」際は撥の先の5o位の部分を弦に当てるのだが、これを2、3o位にする。
 ・通常「すくう」の音は小さくなるので、意識して強めの音にする。
 ・そして、やはり、繰り返し訓練。
 です。


 先生の出される音は、この小撥に限らずきれいです。
 「きれい」というのは、余分なその他の音が混じっていないということです。余分なそのほかの音とは、他の弦に撥や指が触れる、撥がきちんと当たらずに擦(こす)る、左指の押さえが甘くて濁った音がでる・・・・。
 この辺は、術科(基本動作)ですから、機械のようにできないといけません。
 術科訓練の必要性です。

(練習曲;じょんから節新節の歌付け)

17.3.20

指擦り(すり)

 三味線を弾くとき、左手は三味線の「棹」(ネック)を下方から支えながら、かつ「つぼ」(ポジション)を適宜押さえるために棹にそって忙しく動かします。このため、下の写真のような布(編みもの)を指に装着します。
 写真左は、三味線を習い始めた頃から使っているもので相当くたびれましたのでそろそろ買い替えかと思っていた丁度その頃にインターネットオークションで売っておりました。宣伝も兼ねているようで格安。

 品物到着後早速試用。幅も広く、快適です。
 そういえば、ギターとかバイオリンでは指擦りは使いませんね。
ギターは、ネックの裏側に触れているのは親指だけなので抵抗はあんまり問題ならないからでしょうか?また、バイオリンも同様なのでしょうか。

 ちょっとした小物ですが、気分が変って音もよくなったような気がするから不思議です。

(練習曲;じょんから節新節の歌付け)

17.3.19

振る(ビブラート)

 ビブラートをつけることを「振る」といいます。
 これは一般的にも言えることと思いますが、ビブラートはやたらつけても良くない。
 今、習っている新節の歌付けの場合だけに適用ということかもしれませんが、今日の稽古の際のご指導は次のようです。

 通常、弾くには「打つ」と「すくう」があります。「打つ」は弦を上からはじくこと、「すくう」は弦を下方から文字通りすくいながらはじくことです。
 曲の音符の流れとしては、「打つ」−「すくう」、「打つ」−「すくう」の順になりますが、「振る」のは「すくい」の部分で行なうのだ、つまり後ろの音で振りなさいということのようです。ビブラートは余韻/響きの効果が主でしょうから、このようなことになるのでしょう。
 でも、フレーズの後の部分で振りなさいというのであれば解りますが、「すくい」の音で振るというのは今ひとつシックリきません。きっと、おそらく、両者の関係があるのでしょうが・・・。
 今は修行の身、あとで目からウロコの感激が来ることを期待しながら、この疑問を心に留めて精進したいと思います。
 
 それにしても、先生の「振り」は大変きれいです。ごくみじかい音符でも、さりげなくビブラートがかかっています。
 このようにして、一つ一つの音にビブラートがかかるわけですから、曲全体が美しく仕上がるわけです。
 若い頃、振られることが多かったのですが、いよいよ振る側に来たぞー???

 

(練習曲;じょんから節新節の歌付け)

17.3.12

細かい音符はゆっくりとはっきりと

 津軽あいや節、津軽音頭などでは、細かい音符がところどころに出てきます。
 その曲のリズムでそれを弾こうとすると、どうしても急いで弾こうとするために音が汚くなります。
 そこで一つの工夫ですが、その部分を意識してやや遅めに弾いてやる。それも、指に鳥餅のようなものがくっついているようなイメージで粘っこく運指をすると、指が長く糸を押さえる訳ですので、一つ一つの音が良く聞こえます。
 なんとなく、その部分だけ間延びするような感じになりますが、ぐしゃぐしゃっとした音よりもずっとよろしい。
 なにしろ「音」楽ですものね。

(練習曲;じょんから節新節の歌付け)

17.3.11

物覚え

 今日から、新しい曲。「新節(じょんから節)の歌付(づ)け」です。
 私は覚えが悪いのでしょうか。簡単なメロディなのにすぐにできない。
 どうも、メモリィ(キャッシュ)が悪いようです。
 前にも書きましたが、教授のしかたは、次のとおりです。
 ◎先生がまず弾かれる。
 @そのメロディを聞き取り、
 Aあわせて指使いも見てとる。
 Bそれと同時に先生が説明されるワンポイントを理解する。
 要は、耳と目を総動員して、先生の弾いたものを即コピーする。これが理想です。
 しかし、なかなかできません。若い人が稽古しているのを後ろから見ていると割りと消化が良い。もともと、私の能力に問題があるのか、それとも記憶の仕方が悪いのか?
 私としては、後者ではないかと思うのですね。基本的に頭は悪くない、と?!
 というのが、おうちに帰って練習するとすぐできる。稽古場で散々やったからということもあるでしょうが、必ずしもそれだけない気がします。
 これは、稽古を受けるみなさんおっしゃっていることで、先生もおっしゃるのですが、先生の前ではあがってしまって普段の力が出ないものです、と。
 あがってしまって脳の処理が遅くなってしまい、上の3つのことができないのですね。
 
 じっと考えると、私は、どうも指の動きを主に覚えようとしている。
 もう、2年ほどやっているいのだから、メロディを覚えて、指は概ねそのメロディに合わせて動かせるということでないといけないように思われます。
 今後、そういう観点で稽古をしようと思います。

(練習曲;じょんから節新節の歌付け)

17.3.2

皮を打つ

 津軽音頭、なんとか最後まで行きました。
 先生からは「一応良いでしょう」とのコメントでしたが、音量についての指導がありました。
 私の弾き方では、音が大きすぎる。この曲の場合、「皮を打つ」のではなく、どちらかと言えば爪弾くように、ということでした。
 「皮を打つ」というのは、撥で弦を強く叩くということです。これは、津軽三味線のいわば基本なのですが、そうすると音量が大きくなりますし、撥が胴を叩く音が伴います。
 しかし、この津軽音頭の場合は、弦だけを弾くような弾き方をしなさいということです。つまり、音量をかなりセーブして弾くという事です。そして、皮を打つ場合というのは、3本の糸を同時に弾く(ジャンジャン)部分だけで良いそうです。この部分というのは、歌い手に対するリズムの取り方についての一種のサインとして、大きい音で弾くという意味もあるそうです。

 確かに、曲想はしみじみとした節回しです。調弦は三下がりですから、短調風でいっそうしみじみとしております。
 ただし、歌詞は、
 西の鯵ヶ沢の、茶屋のなァ
 茶屋の娘は、蛇(じゃ)の姿

 というもので、あまりしみじみと・・・という感じではありません。
 歌詞は「遊びに行くのは良いが後が恐いぞ。遊びに行くのもほどほどに・・。」という程度の意味だそうです。
 こう言ってはなんですが、民謡では単純な、また日常的なこと(言い換えればどうでも良いようなこと)を唄にしているというのが多いようです。なにか、自己アピールすることを避けているのでしょうか。
 それでも、長く歌い継がれてきているわけですから、そのことを含めて「味」を感じますねぇ。


(練習曲;津軽音頭)

17.2.26

さわり(2) ・・・「さわり」については、4つ前の項目をどうぞ。

 昨日の先生宅での稽古の際、他のお弟子さんの稽古を後ろから見ておりました。
 もっぱら先生のひく姿を観察するわけですが、先生の三味線には澄んだ「さわり(の音)」が綺麗に聞こえました。ああいう感じにするのかなぁ。
 先生の三味線では、2の糸・3の糸上のあるつぼを弾いたときに、1の糸(さわりの機構が施されている)の高調波が出るのです。音は「ツーン」という感じです。2の糸の倍音です。
 この音が必ず出ます。それも大変澄んだ音で、純音(音叉の音など)に近い音です。
 これは楽器が良いということと、つぼが極めて正確に押さえられているということです。

 それで、今日は家で特にこの辺を練習をしてみました。
 ポイントの第1は、調弦を正確にする事。
 ポイントの第2は、さわり機構の調整を適切にすること。 です。
 
 ところが先生の音に近い音は出るのですが、弱くて澄んでいません。
 どうも、楽器自体に差があるようです。
 これは調整で対応できるのでしょうか。それとも、楽器の製造過程で決まってしまうのでしょうか。関心を持って行きたいと思います。

 津軽音頭は、昨日のおさらい。今日は気持ちを込めて、歌うように弾く練習をしました。

(練習曲;津軽音頭)

17.2.25

音量とリズム

 津軽音頭は三下がりの調弦です。
 大変に哀愁を帯びたメロディで好きな曲です(といってもたいしてレパートリーがあるわけではないのですが・・)。
 歌い出しは、1の糸(第1弦;低音の弦)をすりあげながら始まります。最初からグッと泣かせるテクです。そして中盤には3連符のやや派手なメロディが入り、高音部の細かいメロディが続きます。哀愁を帯びたというよりかなり派手な曲といえるかも知れません。木綿の野良着を着ているのだけれども、その下には縮緬の派手な着物を着ている、という感じでしょうか。(おまけで言うと、普通の背広だけど裏地に龍とか虎の刺繍が入っているというヤーさん用の背広の感じ。)

 今日は、メロディと音量についてです。
 私は、津軽三味線というのは、一定以上の音量で弾くものという思い込みがありました。実際、先生の撥さばきを見ていると大体において大きく振っておられる(ように見てました)。しかし、本日の稽古で、音が強すぎる、という指摘を受けました。特に高音部の歌う部分では小さい音が適当です。当然といえば当然なのですが、そこまでの余裕がなかったのですね。メロディを追いかけ、撥を当てる事と弦を押さえるのに精一杯といった所だったわけです。
 メロディについても、指摘を受けました。単調になっている、と。要は、歌えということなのです。
 その歌い方も、なんかこう、東北弁なのですね、これは。
 標準語で、アナウンサーが喋るようなのはダメで、津軽の田舎の雪に埋もれた農家の木戸口から、タオルを顔に巻いたオッサンが出てきてなんか喋りだした、という感じでなければならないのでしょうか。
 いや、この曲の場合は、雪の降る街中を二人で肩を並べながら歩いていて、隣の方が「雪が強くなっできだねぇ。これは積もるわねぇ。そこいらで、ちょっと飲んでぐぅ?」と、上目使いで話しかけてくる、その喋り方というのが適当でしょうか。
 ちょっと、イメージ(妄想)作りがそれました。

 今日は、津軽音頭の後半の最初の部分までいきました。
 次回で、完成か。(あ、勿論、一応弾けるということです。本当に歌うように弾ける為には、良いイメージ(妄想ではなく)を作ってそれに沿って弾けるように訓練、訓練、訓練・・です)

(練習曲;津軽音頭)

17.2.19

撥と皮(糸)との位置関係

 基礎の段階において、撥の持ち方はこう、当て方はこう、という風に教えてもらいます。
 大雑把に言うと、手首をグッとまげて二の腕を軸にして、スナップを効かせて撥を糸に当てていく、というのが基本です。
 色々と持ち方を微妙に変えながらあれこれと試している訳なのですがなんとなくしっくりしません。というのが、あるべき型というのが分からないからです。先生の型がこうだからこうというのがなかなか認識できない訳です。ゴルフであれば、名選手の動きやビデオレッスンの先生による全体の姿が良く認識できます(特に岡本綾子さんの動きは美しく、「これだ!」と分かります)。しかし、三味線の撥の使い方というのは局部部分のわずかな動きですから、そのあるべき姿が分かり難いわけです。
 ただし、今日分かったのは、「操作の良し悪しを判定する基準は音であって、その音を出せる手の形や手の動きであれば良いのだ。持ち方には個人差があるよ。」ということです。ゴルフで言えば、芯を食う感じ(ボールにきっちり当たって、当たりに違和感がなく、打ちぬけた、という感覚)であれば、良いスイングになっている、ということなのでしょう。
 ということになれば、良い音を聞き取れる耳の育成というのが次の課題になってきます。
 良いスイングを見る、良い音を聞く・・・そして芯を食うようなあたりを経験する、ということでしょうか。
 
 なお、撥と皮(糸)との関係は次が原則です。
・皮の面と撥の面は、概ね平行の状態から下部側を少し開く感じ(完全に平面にするとピチャピチャの音になるので、これは不可。)
・撥の開き部分の直線部は、弦と直角の位置関係
・スナップを効かせて打つが、打ち終わりに皮をグッと抑える感じ
・持ち方その他、曲の中でも微妙に変化させる(出したい音による)
もうひとつ
・撥を押さえるのは親指の腹(のうちでも少し根元側)

 津軽音頭は、上の句+太鼓、まで行きました。
 リズムが独特。符点もあまり極端にしない。かといって、符点なしではない。
 難しい。

 おそらく、次回で完成かなぁ。

 

(練習曲;津軽音頭)

17.2.17

稽古再開

 昨年12月初旬に右手親指の爪の裏側付近にトラブル発生。メスが入ることになってしまった。このため回復に約2ヶ月を要し、稽古中断。
 やっと、今日から稽古通いを再開をすることができた。

 本日の稽古では、この間の数週間、同じフレーズを(いやになる位)練習したので指さばき撥さばきは問題なかったが、勘が上手く働きませんでした。
 本日は、上の句の最後のフレーズを稽古。そのフレーズは音の数にして10個くらいの短いものなのに、年寄りはダメですねぇ、メモリィ(キャッシュ)が上手く働かない。

 それでも、上の句を完成。次回、太鼓の予定。
 さぁ、再びやけくそで頑張るぞー。
(練習曲;津軽音頭)

 

 

(↓に続く)