12 植木鉢

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16 釉薬失敗鉢

 

 我が家の猫のひたいに、植木鉢で小さな木を育てていますが、それが少し大きくなったのでそれに応じた鉢に植えなおしてやろうかと思い作ったものです。
 
 上下の鉢巻と胴体部分の波のような模様は、強い紺色で決めるつもりでしたが、意に反して、薄い色しか出ませんした。中央部分の波模様については、色さえ出ませんでした。
 これは、恐らく釉薬の混ぜ方が足らなかったからです。

 釉薬は、掛ける前に十分過ぎるほど攪拌することが重要です。特に、色を発色する薬剤(金属類)は沈殿しやすいのでこれを含む釉薬は、特によーく混ぜることが大切です。

 

15 鉢焼酎サーバ再利用

 

 

 せっかく作った焼酎サーバの底の部分が割れてしまったので、その再利用です。
 素焼きの段階で水抜き用の穴を開け、苔玉あるいは寄せ植え用の受け皿にしました。
 釉薬は、無難な「藁灰白萩」です。
 
 こういった、予想外の形状というのは、私のような理屈っぽい人間にとっては大変刺激的です。

14 わんちゃん

 


 デザインと成形は、娘の真○子ちゃん。
 初めての作品ですが、なかなか良い感じです。
 右耳が少し垂れているところがかわいらしいですね。

 土は、沖縄の壷屋焼きで使われるような赤みの強い土で、目鼻に黒天目、眉毛付近に藁灰白萩を掛けています。
 大きさは、直径15センチです。
 誰かへのプレゼントだそうで、最初から人様に差し上げるものを作るのですからたいしたものです。
13 蘭鉢 福1号、福2号

粘土;左=信楽水漉(赤)、右=半磁器土
釉薬;青色釉、石灰透明釉   
寸法;左h≒25p、右≒20cm

 
 蘭愛好家「○福さん」のために作りました。
 この方のお話では、高級蘭になると家が一軒建つほどの値段がするそうです。
 私は思わずひざを乗り出し、そのコツなど聞こうとしましたが、すぐ我に返ることができました。永く人間をやっていると、この種の自制心は効く様になるものですね。
 蘭は、水はけのよさがポイントだそうなので、釉薬を掛ける部分を極力減らしました。
 左の文字は釉薬で、右の文字は呉須で描き、透明釉を部分掛けしました。
 マイ植木鉢ということで、大変喜んでいただきました。

12 蘭鉢 福3号、福4号 粘土;左=信楽水漉(赤)、右=半磁器土
釉薬;左=赤イラボ、右=石灰透明釉
寸法;左H≒25p、右=ソフトボール大
 
 左のやつは、少し変わった形と色にチャレンジしたものです。
 釉薬に赤イラボを使用。足元は少し凝りすぎかなぁ。

 右のやつは、ワイングラスを作っていて、素焼きの段階で底にひびが入ったので、急遽、植木鉢に用途変更し、底に穴をあけました。
 上の蘭愛好家「○福さん」への追加プレゼント。釉薬は、この絵柄の部分だけにして、みずはけを考慮。テーブルの上に置くのに良いかも。

 

11 蘭鉢 福5号  粘土;信楽水漉(赤)
釉薬;縁=青色釉、絵柄=白絵土に石灰透明釉
寸法;D=12p、H=15p


 絵柄は、素焼きの後に、白絵土という白いどろどろの土を荒い刷毛でさーっと掛けてあります。せっかくの白が汚れないようにと思い、その部分にだけ透明釉を掛けました。
 これも○福さんにあげましたが、どんな蘭が植わっているのでしょうか。(家一軒するようなヤツ?・・(あー、我ながら欲張り)・・)

 

10 蘭 (軍旗)   粘土;信楽水漉(赤)  
釉薬;青色釉  
寸法;D=6p、H=12p
 
  この植物は、春蘭です。上の「○福さん」から、鉢のお礼として頂きました。種類に名前がついておりまして「軍旗」といいます。なかなか勇ましい名前です。葉に白い筋がついているのがウリだそうです。
 家一軒までいかなく良いので、畳一枚くらいにはならないかなぁ。そう思いながら、水をあげています。(畳一枚、畳一枚、畳一枚・・)

 ところで、どんな花が咲くのでしょうか。花が咲いたら、写真をアップします。

 水はけにこだわり、この鉢には、側面に3o径の穴をいくつかあけてあります。

 

 

9 蘭 ( )、( )   粘土;信楽荒土(赤)  
釉薬;青色釉  
寸法;D≒10p

 蘭は、両方とも蘭愛好家「○福さん」から頂きました。
 通気性抜群の鉢です。蘭の場合は特に、水はけが重要だそうです。この二つは、たしか風蘭といって、木の上か何かに生息するやつだったと思います。
 香りの良い可憐な花が咲くそうです。楽しみです。
 
 生き物というのは、いいですねぇ。特に、喋らない生き物はいいです。ねぇ、ご同輩。
8 マグ鉢 1号  粘土;半磁土  
釉薬;トルコブルーに乳白を重ね掛け  
寸法;

 
 以下、マグ型鉢シリーズは、コップを大量生産中に底にひびが入ってしまった、いわば不良品の再活用です。
「俺は、なんて駄目な男なんだー。」なんてことはありません。ちゃんとお役にたてるんです。どうです、このコップの誇らしげな姿。
 以下、釉薬の試験をあわせて行いました。

 

7 マグ鉢 2号 粘土;半磁土  
釉薬;青釉に乳白を重ね掛け  
寸法;

 
 さて、素焼きの段階で底になぜひびが入るかというと、要は土の粒子の密着度が部分的に悪いということではないかと思います。ろくろで成形する際に良く底を締めていないとか、水を使いすぎて底に水が溜まっている・・などが原因です。 私の場合後者でした。底をきれいに仕上げようと思って底をいじりすぎたのです。 過ぎたるは及ばざるが如しです。
 「思い切り良く」
 これ、陶芸の鉄則です。未練たらしくいじくりまわすのはダメ。
 陶芸は、腕力のみでなく精神の鍛錬でもあります。

6 マグ鉢 3号 粘土;半磁土  
釉薬;天目釉に乳白を重ね掛け  
寸法;

 
 左の写真は、お茶の木です。
 私の住むT市は、狭山丘陵にあって、近所には茶畑が沢山あります。
 散歩中に畑の外に飛び出している芽があったので頂きました。
 

5 鉢 お嬢

粘土;半磁器土  
釉薬;赤(ローズ)釉に乳白を吹きかけ   
寸法;大きめマグカップ大

 大きめのビアグラスを作ろうとしていたのが、取り扱いミスで、縁の一部を欠いてしまいました。
 そこでお得意の再活用。

 カップ「あー。私ってなんて駄目な女なんでしょう」
 私「お嬢さん、お嬢さん。そんなことはありませんよ。あなたはとても光輝いている。もっと自信をもたなくちゃ。・・ところで、お茶でも飲みませんか?」
 
 縁を全周、手で欠きまして、底に穴を開けました。
 釉薬は赤(ローズ)釉に乳白を部分掛け。

 なかなか品のあるお嬢さんじゃありませんか。ねぇ。自信を持たなくっちゃ。


4 鉢 小型 粘土;半磁器土  
釉薬;略   
寸法;大きめマグカップ大
 左のヤツはぐい飲みの失敗作(底にひび)。
 右のやつは、グラスのつもりがチョット大きき過ぎ。
 で、再活用。

 左の緑っぽいのは「コケ」です。なんとかくっ着いているのですが、「青々」とはなかなかいきません。やっててわかったのですが、コケも適度な光を必要とします。それまでは、光の届かない薄暗いところにだけ生育するものとばっかり思っていました。
 でもだからといって光(日光)を当て過ぎるとダメです。木漏れ日でチロチロ・・というのが良いみたいですね。

 

3 鉢 荒土仕様 粘土;信楽荒土(赤)  
釉薬;縁、絵柄ともに=青色釉 
寸法;D=13p、H=15p
 
 この土は荒土と称するもので、漉いてないので粒が粗く、ザラザラです。それだけ、水はけが良いと思います。

 鉢に植えられた植物の根にとって、水はけは大変重要のようで、プラスチックの鉢に植えられたものより、陶器の鉢、それも素焼きの鉢の方が根がよく生育します。外気との通気性がキーのようです。
 
 人間もそう。温室育ちは×です。
 私は、どちらかというと温室かもしれないと思っています。それでも、後半、ずいぶん外気に接しました。人前でも、冗談を混ぜながら話もできるようになりました。鍛えてくれた諸先輩、ありがとうございました。

 鉢 下敷き

粘土;信楽水漉(赤)  
釉薬;黒マット釉薬  
寸法;D≒15p
 
 下に敷いているものを陶器で作りました。
 本体は、伊豆で拾った火山岩に土を盛り、苔を張り、芽を吹いたばかりの楓(?)を植えました。確か去年の6月頃でしたから約10ヶ月が経ったところです。
 
 この位になると、とても可愛いです。
 「頑張っているなぁ、お前。今日も元気に行けよ。」
 と、毎朝、(私が)声を掛けられている(?!)
 
1 鉢 折り鶴蘭用 粘土;半磁土  
釉薬;石灰透明  
寸法;D≒18p
 室内用の植木鉢です。
 折り鶴蘭を植える予定です。