16 失敗作

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9 備前焼き、還元ならず、「ブク?」発生

 

 写真は、盃です。
 備前焼を電気窯で焼成したいと思いまして、サヤを使ってトライしました。
 本焼き1回では、その雰囲気が出ませんでしたので、2回焼いてみたのが左の写真です。
 1回目で、思うように行かなかったのはサヤに入れる木炭の量が足らなかったからと判断して、2回目は木炭を作品が概ね埋まる位まで入れました。
 
 結果は、写真のとおり、表面に水ぶくれのような跡が出来ました。ものの本などによると「・・・急激に温度を上げるとブクができる・・」という表現がありますが、これがそのブクであろうと思われます。

 木炭の量が多く、それらが作品に密着した態勢であったことが原因と思われます。

 それにしても、この膨らんだ水ぶくれ部分は何なのでしょうか。土ではなく、木炭からででた釉薬成分のように思われます。
8 白化粧土のダマ

 

 白化粧土を掛けるときに、一旦篩(ふるい)にかけなければならないのですが、まいいか、のノリでそのまま掛けました。ダマが出てきたのは分かったので、この時点でつぶすなりして綺麗にすればよいのですが、これまた、まいいか。
 
 その結果が、写真のようなブツブツです。
 茶碗を洗っていただく奥様の手に怪我させることになります。
 
 もう一つの失敗は釉薬(織部)の付けすぎ。
 ある程度の濃さがないと緑色の発色が悪いのですが、これは濃すぎでした。
7 釉薬の縮れ

 

 盛り皿と取り分け皿です。
 作り方は筒を縦に切って押し広げます。

 2組作り、小皿もたくさん作ったのですが、全部が写真のようになりました。
 釉薬は「白萩」です。皿の縁から底にかけて白い色のグラジュエーションを想定していたのですが、おあいにくさまでした。
 要は、釉薬の過多だと思われます。


6 水蒸気爆発(こね鉢)

 


 
 私の道楽のその1はソバ打ちですが、こね鉢を陶器でつくることにしました。世の中にはあまりありません。

 成形では非常にうまく言ったのですが、素焼きの段階で写真のような有様になりました。
 これは、床部分と縁部分の圧着が悪く、空気(水蒸気)の空間(セル)が存在していたため、それが素焼きの際に膨張し爆発したわけです。
 形が良く出来ていたのでので、泣けました。
 直径約50p、ここまで作るには大変だった〜。
 ほんと、こいつは惜しかった。

(この後、2回トライしていますが、いずれも失敗。
・準備段階で気があせり、基礎がいい加減となり、不具合多発。
・引き上げる段階で慎重すぎて、水分過多となってよれよれ状態に。)

5 ひび割れ(大ジョッキ) 
小さな写真だと解りませんが、アップの写真だとごらんのとおりです。
フチがひび割れており、釉薬で隠れる場合もありますが、大抵はダメのようです。
また、取っ手の部分がうまくついておりません。これは、取っ手の溶接(?)部分と本体との乾燥具合に差があったからです。取っ手自体はシッカリ着いていますが、基本的にひびがみえていると使いたくないですよねぇ。

このジョッキは、フチの部分を手で欠いて底に穴を開けて、植木鉢になります。
 左の写真のとおりです。

4 化粧土密着せず (時計) 

 まず盤面を作り、白化粧土を入れたスポイトで文字を描こうとしました。
素焼きの段階で、文字の一部が剥げてしましました。要は、なじみの問題だと思われます。
 盤面がかなり生乾きの時に、文字を描いたが良いのかなぁ。
 先生は、文字の形状に合わせてあらかじめ溝を掘っておいて、そこに白化粧土を置くようにすれば、このようなことはないのではとおっしゃる。
 でも、やはり乗っけただけではだめだろうな。
 まず、細字で文字を描いて、針状のもので、その文字部分と盤面の接する部分をグシュグシュにして、両者を十分になじませ、最後にその上に白化粧土で重ね描きをしたらどうだろう。つぎ、これでやってみよう。
3 底にひび割れ(蕎麦湯入れ) 

 乾燥中に底にひびが入りました。
 底の締め方が不十分だからだ。と、いう風な言われ方をします。
 要は、土の粒子の密度が低くなっているから、と私は理解しております。
 したがって、乾燥すると(水分がなくなると)、より密度の低い部分で土の粒子が離れる、→ひびになる。

雑な表現ですが、いかがでしょうか。

 

 



植木鉢に再生。底に穴をあけました。

 

2 縁にひび割れ(中鉢)

 


 縁にひびが入りました。
 この作品の場合、後で考えると、直線的な縁の形にしようとにいじくり過ぎました。小さい写真でみると歪んだ円になっています。
 右下の部分(5時付近)がひびの箇所です。
 やはり、思い切り良く一気に作るというのが大事です。
1 釉掛けのときに割っちゃった(くず入れ) 
 
 素焼きを終わり、釉薬を掛ける段階でした。
 内側を掛け終わり、外側に掛けようとして、取っ手に当たる部分をもってひっくり返そうとしたときでした。
 パリン。
 少し薄手で、少し深めで、取っ手まで付いた「くず入れ」でしたが、・・残念!!

 釉薬で貼り付けられるかも知れないとの、極めたかすかな希望を持って、本焼きをしたのですが、あきませんでした。・・・切腹!!