1 今月の作品

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220105 鉢1

 

 呉須で描いて石灰透明を掛けています。
 前回の作品では、貫入がたくさんでましたが、その原因は釉薬が厚かったためと思われました。
 そこで、この作品では、バケツに溜めた釉薬を素早く一回くぐらせる程度にしました。

 貫入はほとんどなく、大変良い仕上がりになりました。

220105 鉢2

 

 この作品についても、貫入が起きないように上と同じようなやり方でやったのですが、そこの部分に若干の貫入が発生しました。
 釉薬を掛ける際のやり方は、上の作品とほぼ同じですが、相違は、こちらのほうがやや肉厚になっている点です。厚みがある分、釉薬と生地との収縮差がでたのでしょうか。
 成型に当たっては、厚さが均一になるようにすること、釉掛けにおいては、薄めに均一に掛かるようにすること、の2点が重要のようです。

220105 織部鉢3

 

 葉の部分だけ緑になるように、またそのほかの部分は釉薬のベースである長石系の白色で仕上がることをもくろんだのですが、緑が強過ぎました。
 釉薬の色あいというのは、会社によって(製品によって)大分異なるようで、注意を要します。
 同じ名称でも、製品が異なる場合はテストをした後で施工をする必要があります。
 ということは、テストの実施要領を確立しておく必要があるということです。

220105 蛇の目小鉢

 

 小皿です。乳白に「なまこ釉」で線を描きました。
 今回は、大きさを均一にするためトンボを使用して成型作業を行っています。(写真中央を除く)
 写真では分かりにくいですが、土は半磁土ではなく普通の信楽土(白)ですが、ややくすみがあるものの問題ないと思います。むしろ、真っ白ではないところが良いとも言えます。
 また、縁の線も、釉薬で描いたにしては細い線がでています(右の写真の左側)

211226 蕎麦猪口セット

 

 谷○さんから、ずっと前に注文をされていたものです。
 釉薬は乳白、文字は海鼠(なまこ)釉です。
 乳白は厚くならないよう掛け、文字もあまりどっぷりにしないことが必要です。両者の量が多いと文字が流れるようです。
 かといって、文字を薄くすると、葬儀に使う薄墨のようになりますので、按配が難しいです。
 
 猪口には、ダイレクトに苗字を入れたほうがよかったかな、と思っています。その方が喜ばれると思いますので、今度から、そうしよう。

211223 試飲用コーヒーカップ

 

 コーヒー豆店「夢職人」さんのカップがやっとできました。
 注文されたサイズはもう少し小さいものでしたが、イメージよりも少し大きいかもしれません。
 全部で10個、2、3個が割れたとしても、当分はこれでいけると思います。

 こんど、飲みに言ってみようかな。

210802 試飲用コーヒーカップ試作

 

 私のいとこはコーヒーの豆屋をやっています。
 店の名前は「夢職人」。

 毎朝、豆を煎り、店頭で販売する形態のお店でして、飲むコーヒーは売っていません。

 しかし、試飲程度は出来るようにする必要があるということで、ネーム入りの小型のコーヒーカップが欲しいというわけです。

 ということで、左の写真。
 いくつかサンプルを作ってみました。

 このなかから、形や色やデザインを決めて貰って、きっちり作ってみようと思っているところです。

 下の写真は、木葉天目をサイドに焼いたもの。
 こういうのも、面白いかもしれません。

210201 雨傘透彫天目傘立

 

 私が所属しています「さいたま蕎麦打ち倶楽部」で日曜日毎に蕎麦屋を運営していまして、そのお店用の傘立てです。(現在は、休業中)

 成型は非常にうまくいったのですが、文字を単なる蝋抜きにせずに、白色系の釉薬を使ってみました。少し色気を出したわけです。

 作業も手間がかかったのですが、それに反してできばえは×でした。
 
 文字と地との境目あたりから、境界線がにじんでしまって汚くなってしまいました。
 単なる蝋抜きにすればよかった。

 仲間は喜んでくれるでしょうか。

201030 波模様染付け鉢

 

 知人の第1子誕生祝に作りました。
 次の難点があります。
 ・藍の薄色が薄すぎてうまく出なかった。
 ・貫入が顕著に発生しました。

 前者はよいとして、後者については汁物を入れると染みになります。この点は気をつけて使ってもらわなければなりません。

201030 善印赤鉄酎樽

 

 だいぶ以前に頼まれていたものです。
 グラスを2個つけて、ということだったのですが、多分奥さんの分ということでしょう。大きめのものと中くらいの大きさのものにしました。

 今回、蛇口の穴が少しいびつになったので、漏れをなくすためにきつめに締め付けないといけませんでした。
 そうなったのは、蛇口が接する面を平面に仕上ようとして手を加えすぎたからでした。やはり、成型作業においては触りすぎるとだめです。
 さっさっと、手際よく処理しないとろくなことはありません。

 でも、水漏れはしませんので、ご心配なく。
 一晩かけて試験をし、水漏れはしません。

200415 龍紋台赤鉄酎樽

 

 釉薬の名前は「赤鉄結晶」といいます。
 濃い目に掛けたところがいい具合にたれています。
 私が陶芸を始めたころ、こういう「たれ」ができるのもあまり好きではありませんで、「景色」ということを知りませんでした。こういう予期しない変化が良いアクセントになるということが、分かったのはしばらく経ってからでした。
 でもこれは少しつけ過ぎかもかもしれません。

 今回の作品の特徴は、台座に彫りこんでつけた龍の模様です。
 もう少し深めに彫るか、釉薬が溝にたまるくらい多めに掛けるかなど、した方が良かったかもしれません。

200323 家族マグカップ

 

 2家族用のカップです。

 全部で11個あります。中に3個ほど底にひびが入ってしまいました。
 これは、もう一度作り直します。

 また、少し大きめにすることを意識したのですが、ちょっと大きすぎました。

 (義○さん、和○さん、恭○さんの分です。憲○さんのやつは少し大きいのでこれもそのうち作り直します。恭○さんの分は、新しい奥さんの分も合わせて作りましょう。)

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200115 木葉天目中鉢

 

 そば釉を使った木葉天目(?)です。
 今回は比較的良くでました。
 釉薬は霧吹きでかけましたので、少しまだらになっています。
 縁に近い部分が少し黒っぽいのは、釉薬の量が少ないためです。中間部分の赤っぽい部分が適量のようです。
 一番底の部分が、太陽光でてかっています。また、その部分が城っぽくぶつぶつの感じになっているのは、釉薬の量が多いからです。
 釉薬を掛け終わった後、特に霧吹きを使用する場合は、その状態をよーく見る必要があります。
 木葉の焼きつき具合は、なかなか一定しません。
 神の手が相当影響します。
 

191208 赤鉄結晶角兼紋酎樽

 

 兼○さん用のサーバーです。
 だいぶ前から、約束していたのですが途中失敗が2、3回続きましたことから、やっとお渡しすることが出来ます。(あと、4個ほどその他の約束があります。)

 釉薬は概ね上手く掛かっていると思います。
 ただし、口の部分にヒビが3箇所出来ました。その原因は、口の部分が薄いことにあると思います。挽きあげ方が上手くないので、どうしても上の方が薄くなってしまいます。そのために、その部分を触りすぎるために時間をかけてしまい、水分をその他に比べて含ませすぎることになってしまいます。それで、多分、ヒビが発生しやすくなるのだと思います。
 基本的な挽き方の技術を磨かねばなりません。

<追記>右写真は、兼○さんからお礼とともに送られてきた写真です。いい場所に幸せそうに収まっています。大事にされているようで、嬉しく思います。

191111 赤鉄結晶龍紋酎樽

 

 私の属する陶芸活動部で作品を発表する機会が年に1回あるのですが、それにあわせて、少し大振りの作品を出すことにしました。
 少し大きいので家庭用には不向きかもしれません。4〜5升は入るのではないでしょうか。
 
 成型に際しては、筒を2本作って上下に張り合わせるやり方で実施しました。
 外から見ると一応きれいですが、内部は少し凸凹がありまして丁寧さが欠けています。乾燥が不十分なまま次の作業に入ったことが原因です。

 蝋抜きも慣れてきまして、割と活きの良い絵柄が書けたと思います。
 釉薬は「赤鉄結晶」といい、派手な色です。また、濃淡が良い感じで出るので、龍の絵柄と似合うかもしれません。

 
 とりあえず、満足の域です。
 でも、これ、どうしよう。

191111 木枝柄白萩水差

 

 取っ手についてですが、もう少し下のほうが膨らんだ形にしたかったのですが、適当な枝が無く、写真のようになりました。なんとか使えなくはないですが、やや矢不安定です。また、木枝を差し込んだりしていたら、上部の穴が割れてしまいました。(補修には接着剤を使って、ついでに小枝も固定しました。)
 この形を基本形にするならば、全体に背の高いポッドにするのが適当のように思えます。

15 酎サーバー来ちょくれ

 


 居酒屋"来ちょくれ"さんに差し上げるサーバーです。
 
 今回、台に工夫をしたのですが、結果はいまいちでした。
 土が軟らかいうちに、龍の絵を筋彫りをしたのですが、釉薬が濃すぎて筋が埋まってしまいました。もう少し薄めに掛ければ、バッチリだったのですがねぇ。
 

14 酎サーバー逢  


 逢○さん用のサーバーです。
 前々からプレゼントしようと思っていたのですが、イメージに合うものができないでいました。やっと、まぁまぁのものができたと思います。

 この釉薬は、"栗皮なんとか"という釉薬で、横須賀にある店が化学的アプローチで作っているものだそうです。ねずみ色が基調で、薄めに掛けたほうがつやのあるきれいな色になるようです。
 
 2升〜3升入るのではないかと思います。

13 盃木の葉  

 盃(さかづき)に木の葉を焼き入れようとしたのですが、1つしか成功しませんでした。
 釉薬は蕎麦釉です。
 前回はもっときれいにでたのですが、今回は釉薬の量が多かったのかもしれません。
11 木の葉天目皿  

 左の写真は室内、右の写真は好天下の屋外です。右の写真くらいクリアに見えればよいのですけれどなかなかピシッといきません。
 釉薬は本来は黒天目なのですが、蕎麦釉薬の方が比較的安定的にでるようです。ただし、繊細さに欠けるように思われます。なお、今回使った釉薬は蕎麦釉です。

10 サーバー黒天目中型  

 "はるゆき"さんへのプレゼント用です。
 "はるゆき"さんは、どちらかというといける口なので、"節水"という文字を入れました。
 大きさは2升〜3升入りです。
 また、スタイルは第1世代でありまして、ずんぐりタイプです。ちなみに第2世代は上のほうを少し細身にしています。

 釉薬は黒天目ですが、少し厚みが足らなかったかもしれません。(ただし、写真手前の部分が色が変わっているように見えますが、これは光の反射の具合によるもので、実際はきれいな黒になっています。)
 
 掛ける時に表面を良ーく観察しながら作業をする必要がありますね。
 良く見る、良く考える‥、何事にも大事なことです。

9 変身植木鉢  
 最初は花瓶の予定だったのですが、神様の指示(素焼きの段階で底にひびが入りました)がありまして、植木鉢にすることにしました。
 このために、底に穴を空け、縁をペンチで割りまして写真のような形にしました。
 我が家には、この手の植木鉢が多くあります。

 右写真は風蘭をちょっと入れてみたところです。


  

8 備前ぐい飲み  
 3個を同じ"さや"に入れて焼きました。
 "さや"には、わらくずと木炭をいれました。
 写真右奥のものは内側に乳白を塗布、手前のものは、焼成の際にわらくずを2、3本いれました。また、3個全部には極薄い塩水を霧吹きでかけてみました。
 結果はちょっと良い感じです。肌合いが濃い茶色で、炭火による"てかり"もほどよく出ています(下右)。また、内側も同じようなトーンで焼けています(下左)。やった、という感じです。今日からの晩酌は酒にしようと思っています。

7焼酎サーバー  

 ワンパターンになりましたが、赤イラボに龍の絵の蝋抜きです。
 少し変えたのは"蓋"でして、中央部分を無釉にしたことです。通気がよくなって焼酎が少しでもうまくなるのではないかと…。

 今回の形はバランス的に良いと思います。バランスといっても、その要素は、胴回り・高さおよび蓋の大きさ(口の大きさ)なのですが、蓋の大きさは少し小さ目が良いように思えます。
 一方、素焼きの段階で口にひびが入ってしまいました。焼酎には触れない位置なので陶器用の接着剤で処置をしました。ただし、長年使っているとだめになっていくと思われます。
 ひびが入ったのは、口部分の肉厚が十分で無いからだと思われます。これは、ろくろ作業の際の挽きあげ方の技術が未熟だからです。

6 木の葉天目盃  

 木の葉を焼き付けたやや大きめの盃です。
 左の写真の釉薬は蕎麦釉です。これが比較的安定的に木の葉がでますが、少し繊細さに欠けます。

 下の写真の右下側は、天目釉ですがうまく出ていません。黒天目でありながら、赤っぽいのは釉薬の掛かり方が少ないからです。釉の厚みが薄いことが焼き付きが不十理由かも知れません。
 

5 片口茶碗  

 釉薬がうまく掛かりませんでした。
 釉薬のバケツには、藁灰白萩と書いてあるのですが、どうも普通の白萩のようです。白い部分が表面に止まらずに流れてしまっています。
 本当は、下の写真のような感じになる予定でした。

 

4 盛り蕎麦用中皿2枚 サーバー丸型  

 盛り蕎麦用のお皿は2作目です。
 前回のお皿が人手に渡りましたので新たに作りました。

 ざる蕎麦は、文字どおり「ざる」を使うのが普通ですが、洗ったり等の管理をすることが少し面倒です。
 そこで、写真のように底の部分に穴のあいたお皿です。
 これで蕎麦の水切りが良くなることをを狙っているのですが、盛り付けの前に予めよーく水を切っておけばあまり必要はありません。

 もう少し、穴の間隔を詰めて穴の数を増やせば効果的かもしれません。

3 かえし用の甕  

 蕎麦つゆの大事な原料になる「かえし」を貯蔵するための甕(かめ)です。
 2、3失敗があります。
 最も大きな失敗は取っ手が取れてしまったことです。
 素焼きが終って蓋の接合の調整をしていた際に、不用意に「取っ手」だけを持って持ち上げてしまいました。その際に「ぽきり」ともげてしまいました。
 2点目の失敗は、蓋の部分にあけた空気穴が、溶けた釉薬でふさがってしまいました。もう少し大き目の穴にすることが必要です。
 3点目は、釉薬です。釉薬は、シャレのつもりで「蕎麦釉」を使ったのですが、いわゆる掛け流しというやり方で、本体を手ろくろ台で回しながら掛けましたので、写真のような縞模様が出来ました。これはこれでよいのですが、なんとなく汚れが垂れているような感じがして、あまり良くないですね。
 これはこれで、とりあえず使いまして、もう一度チャレンジしたいと思っています。

2 シーサー面赤イラボ  

 シーサーのお面です。
 出来るだけ怖い顔にしたつもりですが、いかがでしょうか。

 沖縄で買い求めたシーサーのお面をモデルにして作りました。原型では、歯が人間の歯のように揃っているのですが、私の場合は、尖らしてみました。また眉間や鼻の部分のしわなどもやや深めにして怖い顔になるようにしてみました。 
 沖縄のシーサーではあまり釉薬は使用してありませんで、赤土の地を活かしたものやマンガン釉を使ったものがあります。
 今回は、赤イラボを使って見ました。
 赤と黒がまだらに出ておりますが、全体に赤みのきれいな肌合いになりました。
 拙宅の玄関に飾ってみました。

1シーサー お面

 

 
 少し小振りのお面です。
 土は、沖縄風の赤味の強いものを使用しまして、釉薬を掛けずに赤色を生かそうと思っていましたが、結局赤イラボを掛けました。
 割といい雰囲気になっているように思います。