↑HOMEへ
傘たての成形状況です(繁○さん、ご用達)
1 筒を2本作ります
 直径約25p。高さはそれぞれ30pと20pほどでしょうか。
 厚みは約1p。
 この2つを程よく乾燥して、接合部分に「どべ(おかゆ状の土)」を塗って、右のやつを左のやつにかぶせるようにして接合します。
 ここまでのポイントは、直径をピッタリの寸法にしておくことが第1。コンパスを使って両者を合わせます。2つ目のポイントは、筒の上の方が薄くなるので、適度な厚みが残るようにすることでしょうか。そうしないと、かぶせたときに胴体の中ほどが薄くなってどうもこうもならなくなります。
 注1;左のやつが下膨れになっっていますが、これは特に意味はありません。内側の壁は垂直になったし、高さも程よいので、これ以上いじるのをやめました。あとで削ればよいからです。
 注2;右のやつが背が低いのは、最終的な高さは得られそうなこと、上に乗せるので軽いほうが良いと考えた結果です。
 (これでも、いろいろ考えながらやっているのです。)
2 2本の筒を繋ぎます

 (写真はありませんが、)上の写真の右のやつ左のやつにをかぶせて乗せ、亀板を切り糸で切り離します。
 そして、接合部分を内と外から特に丁寧になじませます。
 図体が大きいので、ろくろはゆっくり回しながら、真円になるように成形していきます。
 慎重に、作業を進めないと、胴体の途中がぐにゃりとなった日には泣きです。なんでもそうですが転落し出したら焦りも加わってどうもこうもならなくなります。
 ミスをせぬよう、しても小さく、ミスしたらすぐに補正して、・・・このくらい一生懸命に勉強や仕事をしていたら今頃は・・・、と思う今日この頃です。
 今回は、大き目の直線のへらで、外側から少し強めに押さえました。表面がきれいに仕上がりました。(最後は削るので、ここまでする必要は無かったのですが、すっきりした直線に仕上げるためには、これは、一回やる必要があると思います。)
 最後に、なめし皮で口を成形。少し開き気味にしました。
 (写真をとれないのは、頭の中が考え事でいっぱいなので、撮る余裕がないからです。あしからず。)

3 適当に乾燥後、加飾。
 全体に、横方向に溝を入れました。
 掛ける釉薬が、土台のでこぼこに応じて微妙に変化するやつを使う予定だからです。
 それから、模様の切り抜き。
 傘たてですので、雨雲と傘を切り抜きます。
 道具は、バーベキューのクシです(写真、突き刺しています)。ナイフ状のものでやったほうが良さそうに思えますが、ナイフだとナイフの面と粘土の間の抵抗が大きくてスムーズに切れません。千枚通し状のものが適しています。

 このあたりの作業になるとやってて楽しいですね。
 特に、外側を、ろくろを回しながら削るのは一種快感があります。
 ただし、全体の形や、厚みに目配りをしていかないと思わぬ失敗が待っています。
 18番のホールアウトまで、図に乗らず、くさらずやることが肝要・・とは分かっていても、ねぇ。
 
4 一応、成形終わり。

 一応、出来ました。
 写真を撮っていませんが、上の3番とこの写真との間に、「高台(こうだい)削り」の作業があります。この状態をひっくり返して、裏側に縁(高台という)をつけます。 
 くどいですが、作業中は作業手順のことで頭がいっぱいいっぱいなため写真をとる余裕がありませんでした。次回からは、少し丁寧に写真をとります。
 
 左が完成時、右は乾燥のため作業場の片隅に、そそと立ってもらったところです。

 とりあえず以上ですが、繁○さん、いかがでしょうか。