7 どんぶり

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9 粉挽きお魚紋丼



 掻き落としで絵柄を入れたどんぶりです。大きさはラーメンどんぶり程度です。割と軽く作ったつもりでしたが、化粧土と厚めに掛けてしまった釉薬のせいで意外と重くなってしまいました。

 下面の仕上げを3様にしてみました。
 無地に透明釉、白化粧土を筆で塗ったもの、白萩の厚塗り、です。白萩は、かなり時間をかけて釉薬に浸しました。相当厚くても垂れません。

8 粉挽きお魚紋どんぶりA



 沖縄の土は基本的に赤土です。
 したがって食器用として白化粧土を施す技法が発達しました。沖縄の人は、白化粧土を掛けただけのただの粉挽き(こびき)で終わらせるのではなく、掻き落としの技法を使って南の島のお魚等がユーモラスに描かれております。さすが、うちなんちゅう。
 今回は、それをパクらせて頂きました。
 
 白化粧土を掛けて、乾燥したところで小型の陶芸用かきべらを使って模様を描いていきます。(勢いのある線にするためには、生乾き程度の状態でやった方が良いのかもしれません。)

 実際の釉薬は違うようですが、今回は織部と黄瀬戸を使用。ただし、織部は付け過ぎでした。
 周辺は、透明釉薬。全て筆を使ってぽてぽてという感じで塗っていきます。(実際もそういうやりかたのようです。ここ参照。でも、良く見ると透明釉は、全面に一様にかけてあるようにも見えます。)

7 粉挽きお魚紋どんぶりB



 こちらは、やや底の浅い鉢です。
 釉薬が要検討です。

 白化粧土は、生乾きの状態で掛ける方法と素焼きの状態で掛ける方法があります。
 生乾きに掛けるのは兼ね合いが難しく下手をすると器がぐしゃぐしゃに崩れる場合があります(水を掛けることと同じですから。)。
 ただし、出来上がりは、生乾きに掛ける場合のほうが雰囲気が出て、良いのだそうです。雰囲気とは、白色の薄い模様です。そういわれて良く見ると白色の模様が出ています。

6 重ねどんぶり

粘土;信楽水漉土(赤)  
釉薬;藁灰白萩  
寸法;D≒15p〜

 
 省スペースを念頭にして、「いれこ」をねらいました。
 きれいに納まりませんでしたが、なんとなく「いれこ」です。

 
 釉薬は、一回目全体にさーッと掛けて、2度目に半分をちょこっと掛けます。(白い部分が2度掛けによって、釉薬が厚くなっている訳です。)
 
 仲間内でこれが一時はやりました。

5 片口どんぶり粘土;信楽水漉土(赤)
釉薬;藁灰白萩、右下は失念
 
 大きさは、茶碗程度どです。
 ちょっとしたあえものなどを入れるに適か。
 
 右側のごてごてした感じやつは、花模様が入っています。これについては、半乾きの段階でいろいろ細工をしていたら、縁がポロっとかけてしましました。
 そこで、あわてて注ぎ口のようなものをくっつけて片口にしたわけです。(とってつけたような形、してます。)
 
 片口の口にはあまり実用性は認められていません。別の所でも書きましたが、こんな無駄に見えるワンポイントが好きですねぇ。
4 どんぶり 濃い織部粘土;信楽水漉土(赤)
釉薬;織部
寸法;D=12p


 形としては、ボッテリすぎて厚みのある重いどんぶりです。成形が未熟な初期の頃の作品。

 赤色の土で作り、釉薬の織部を多めに掛けたら、なんとなく深みのある感じになりました。

 義理の姉の所に貰われました。
3 中どんぶり 梅模様粘土;半磁器土  
釉薬;紅志野  絵柄;青釉   
寸法;D=20p、H=6p
 
 比較的大き目のどんぶりです。
 地は茶色かかった白。半磁土に紅志野を掛けるとこのような色あいになります。 ワンポイントに青色釉の梅の花。

 紅志野は釉薬の粘度が高いというのでしょうか、釉薬の付き方のムラがそのまま焼き上がりに出てきます。この器の場合、霧吹きでわざとぶつぶつが出るようにゆるーく吹き付けたのですが、そのぶつぶつがそのまま出ています。

 この器は某小料理屋さんへお嫁入りしました。辛いことがあったら、メールしなさいね。頑張ってこいよ。
2 どんぶり 黒天目粘土;半磁器土  
釉薬;黒天目  
寸法;D=16p、H=9p

 
 大きさは、飯碗大。
 茶碗類は、手に持って使うものですから、軽さ大きなファクターになります。となると、薄く薄く作っていくわけですが、あまり薄くすると乾燥・素焼き・本焼きの過程でひずんでくるようです。
 そうすると次は、縁の部分を比較的厚く、底の方に行くに従いできるだけ薄く、というのがポイントになるのでしょうか。そういえば、先生もそのようなことをおっしゃっています。
 この作品も、上からみると少し歪んでいます。

1 どんぶり 釉二度かけ

粘土;半磁器土
釉薬;下述
寸法;長径=15p、短径=10p
 
 形は楕円をしています。
 土が軟らかいうちに両側からやさしく押してやります。押したところの縁が高くなりますから、乾燥後にその部分を削って縁全体を水平にします。
 
 釉薬は、天目釉に乳白をたっぷり吹き付けました。写真では解りにくいですが、細かい網目が全面にでます。釉薬の組み合わせは奥が深いようです。